その前の三時

東野の「容疑者Xの献身」を一気読みしたのですが、それはつまり一気読みできる程には面白いわけで、前評判が良かったり世間から評価されていると自ずと厳しく読んでしまう傾向があるにもかかわらず、やっぱり凄いもんだな、と個人的には好感触。

でも、ミステリーとしての見方はひとまず脇において、物語としてのオチのつけ方を考えた時、これは納得できない人は納得できないだろうなと思っていれば、タイムリーにそう言ってる彼を発見。その気持ちはわからないでもないというか、十分にわかる気がします。でも、気持ち悪いのは純愛ではなくて、純愛に感動する人間の方ではないかと、ふとそんなことを思い、ならば結局、気持ち悪いのは私自身であるという結論。うむ。